鉛ディープサイクルバッテリーは放電の際に電圧降下が激しく
上記計算が当てはまらない場合がございますので、参考程度にお考えください。
その点当店取扱いのリチウムイオンバッテリーは放電の際、電圧降下しにくくおおよそ計算通りに使用することが可能です。
※注意
電子レンジなどに500Wや300Wなどの出力表示がされている製品がありますが、上記で使っているWやWhとは別のものです。冷蔵庫や冷凍庫などに表示してある出力なども勘違いされることが多く、インバーターの許容をはるかに超えた使い方をして壊してしまうことがあります。特に「電子レンジ」や「冷蔵庫」、また、モーターを使用している電気機器(ポンプや電動工具)などは注意が必要です。
製品の仕様書などに記載してある「定格消費電力」「起動電力」などを確認し、容量の合ったインバーターを使用してください。電気製品の仕様がわからない場合、必ずメーカーにご確認ください。
鉛ディープサイクルバッテリーの性能表記に時間率という項目があります。
例えば下記の様な表記があるバッテリーについてご説明します。
表示の意味は
消費電力60Wの電気製品を20時間使うことができる。
60Wの電気製品を20時間掛けて放電すれば100Ah分の電気を取り出せるという意味
変換ロスを2割として考えると実際には60W×0.8=48W
消費電力48W程度の小さな電気製品を使えばバッテリー本来の容量を使うことができるということになります。
消費電力の高い電気製品(電気ポット・冷蔵庫・エアコン・電子レレンジ・IHクッキングヒーターなど)で使用す
ると性能以上の放電を強いられて性能劣化はもちろんのこと、本来のバッテリー容量分を使うことができま
せん。
こちらのテストを参照ください。
容量100Ahの鉛ディープサイクルバッテリーとリチウムイオンバッテリーで200Wの電球を6個(約1200W)点灯
させたテストです。
変換ロスを2割として考えると実際には60W×0.8=48W
鉛ディープサイクルバッテリーは約20分、リチウムイオンバッテリーは53分、容量は同じ100Ahですが、実際
に放電できる電気量はかなり差がでます。
これは高い負荷がかかった際の電圧(V)降下特性が異なるからです。
電圧が下がると、インバーターの定電圧防止機能が働きシャットダウンします。
インバーターの定電圧防止機能は、一般的にバッテリー電圧が約10.5V~約10.0Vで作動しインバーター機
能を停止します。
リチウムイオンバッテリーは時間率に当てはめると、1時間率の性能があると言ってもいいでしょう。